ボーイズバーの「ツケ払い」めぐり女性客を脅した疑い店員の男逮捕
女性客をLINEで脅し、「ツケ払い」の未払いを回収しようとしたとして、兵庫県警は7日、神戸・三宮のボーイズバー「ベルセルク」従業員の男(38)=神戸市中央区=を恐喝未遂容疑で逮捕し、発表した。
「『とりあえずすぐ来い』とLINEを送ったことは間違いない」などと供述しているという。
匿名・流動型犯罪グループ対策室によると、逮捕容疑は4~5月、店の接客相手の女性にLINEで「払いにこんのやったらどうなっても知らんからな」「いいかげんにせえよ。とりあえずすぐに払いにこいよ」などと送り、立て替えていた約260万円を脅し取ろうとしたというもの。女性が警察に被害を相談した。
県警は、男が高額なシャンパンを売掛金(ツケ)で注文させるなどし、客を風俗店で働かせて支払わせようとした可能性があるとみている。この店をめぐって同様の被害相談が他に数件あるという。
ホストクラブなどが女性客にツケを負わせて風俗店勤務などを強いるケースは全国で相次いでおり、警察庁が対策や規制を検討している。
県警はまた、このボーイズバーを無許可で営業したとして、経営者の男(36)=同区=と従業員の男(25)=東灘区=を風営法違反(無許可営業)容疑で逮捕した。
いずれも「今は言いたくない」「許可を受けているのか知らない」などと容疑を否認しているという。