料亭の女性従業員に売春の仲介をしたとして、大阪府警は15日までに、料亭の実質経営者、奥田千城(たてき)容疑者(31)=大阪市西区=ら男女5人を売春防止法違反(周旋)の疑いで逮捕した。奥田容疑者は大阪・ミナミにあるホストクラブの経営にも関与していたとみられ、府警は売掛金(ツケ)の返済に困った女性客を料亭に取り次いでいた可能性もあるとみて調べる。
ほかに逮捕されたのは、店頭での呼び込み役や従業員の送迎役を務めていた37~54歳の男女4人。逮捕容疑は共謀して4~10月、大阪市西区の歓楽街・松島新地にある料亭で、女性従業員に男性客を引き合わせて売春をあっせんしたとしている。
府警保安課によると、2023年末に「友人がミナミのホストで未収(借金)を作って風俗で働かされている。ホストクラブと松島新地の料亭経営者に関係があるようだ」という匿名の投書があり、捜査していた。府警は14日夜から15日未明にかけて、奥田容疑者が運営に関わる料亭やホストクラブなど20カ所超を家宅捜索した。